「安産祈願」といえば、母子の無事を祈り、安心して出産を迎えられるように願う大切な行事です。
特に、初めての妊娠・出産は不安に感じることも多くあるでしょう。そんな中、心の支えとなるのが安産祈願です。神社や寺院での祈願を通じて、母子の健康や無事を願うことで、安心感を得ることができるでしょう。
そこで今回は、大阪で安産祈願に訪れたいおすすめの神社仏閣を厳選してご紹介します。
妊娠中の方やそのご家族はぜひ参考にしてみてください。
神社や寺院で穏やかな時間を過ごすことは、お腹の中の赤ちゃんの健康にも良い影響をもたらすでしょう。
帯祝いと戌の日って何??
まずはじめに、神社仏閣を紹介する前に知っておきたい、帯祝いと戌の日についてご説明します。
帯祝いとは、安定期に入った妊娠五ヶ月目(16〜19週)の「戌の日」に「岩田帯」という帯を巻いて安産を願う儀式のことです。この儀式は、母子ともに健康であることを祈り、安定した妊娠期間を過ごすための願いを込めて行われます。
この帯祝いの儀式には、実は古来の神話に由来する深い歴史があります。『古事記』に登場する神功皇后がご懐妊された際、そのお腹を岩田帯で巻いて無事に出産されたという逸話が、この儀式の起源であるとも言われています。この伝統的な儀式は、日本の文化として受け継がれ、現代においても多くの妊婦さんにとって大切な行事となっています。
日本において十二支は、私たちがよく知っている「年」にに割り当てられているだけでなく、実は月、日、さらには時間にも関係しています。この十二支のサイクルによって、日々が特定の動物に関連付けられ、「戌の日」は12日に一度巡ってくる日です。
戌(いぬ)は、古来から多産であり、しかも出産が軽いことから、安産の象徴として長く親しまれてきました。そのため、戌の日には妊婦が母子の健康を願って安産祈願を行う習慣が生まれました。この習慣は日本全国で広く行われており、妊婦にとって特に大切な日とされています。
ただし、必ずしも戌の日に参拝しなければならないという決まりがあるわけではありません。各家庭の事情や妊婦の体調に応じて、都合の良い日に安産祈願を行うことが一般的です。それでも、多くの妊婦やその家族が、この特別な日を選んで神社や寺院を訪れ、安産を祈願するのは、戌の日の持つ象徴的な意味合いが大きいためです。
坐摩神社(大阪市中央区)
坐摩神社(いかすりじんじゃ)は、「ざまさん」と親しまれている古社です。
創建は古く、初代天皇である神武天皇が即位された時に、宮中に奉斎されたのが始まりと言い伝えられています。
御祭神は、生井神(いくいのかみ)福井神(さくいのかみ)綱長井神(つながいのかみ)阿須波神(あすはのかみ)波比岐神(はひきのかみ)の五柱で、総称して坐摩大神(いかすりのおおかみ)と呼ばれています。
坐摩神社は、古来より皇室との関わりが深い神社としても知られています。
神功皇后が応神天皇の安産を祈願した場所として、また、明治天皇の誕生に際しても宮中からの御祈願を受けたことから、安産祈願の神社として名高い存在です。現在も多くの妊婦さんやそのご家族が、無事な出産や子供の健やかな成長を願い、参拝に訪れています。
さらに、坐摩神社は旅行安全の神としても信仰を集めています。『万葉集』には、防人たちが遠い異国への旅立ちに際して坐摩大神に安全を祈願する歌が詠まれており、古くから旅の守り神としても篤く崇められてきたそうです。
長い歴史の中で、多くの人々に信仰され、心の拠り所となってきた坐摩神社は、ぜひ一度足を運んでみたい場所です。
安産祈願は、一組ずつの完全予約制ですので、事前にホームページをチェックしてから参拝してくださいね。
名称 | 坐摩神社 |
住所 | 大阪府大阪市中央区久太郎町4丁目渡辺3号 |
開門時間 | 7:30〜17:30 *平日 7:30〜17:00 *土日祝 |
公式サイト | http://www.ikasuri.or.jp/index.html |
アクセス | 大阪メトロ御堂筋線「本町駅」より徒歩3分 |
住吉大社(大阪市住吉区)
全国約2300社ある住吉神社の総本社である住吉大社は、摂津国の中でも由緒が深く、信仰が篤い神社として、人々に親しまれてきました。
創建は、摂政十一年(211年)と古く、神功皇后の新羅遠征と深い関わりがあります。神功皇后は、住吉大神の加護を授かり、新羅を平定し、その凱旋の途中、神託によって現在の住吉の地に住吉大社を創建されました。
御祭神は、伊弉諾尊(いざなぎのみこと)が禊祓(心身の穢れや罪を水で清めること)を行われた際に海の中から出現された底筒男命(そこつつのおのみこと)・中筒男命(なかつつのおのみこと)・表筒男命(うわつつのおのみこと)の三神、そして神功皇后です。
古くから航海の守護神・和歌や文学の神・禊祓・産業・貿易・外交の祖神として信仰を集めており、さまざまなご利益を授かることができると人気な大阪最強のパワースポットです。
その中でも、第四本宮は神功皇后をお祀りしているため、安産を願う人が多く参拝に訪れています。
神功皇后は、身籠ったまま出陣するも、住吉大社の神徳により無事に帰還し、その後、応神天皇を出産されたため、住吉大社には安産のご利益があるといわれるようになりました。
そんな、安産にご利益があると言われている住吉大社では、毎日安産祈願を行なっていて、事前予約も不要とのことですので、気軽に参拝に訪れてみてくださいね!
境内にある「反橋」という橋は、渡るだけで「おはらい」になるという縁起の良い橋なので、ぜひ渡ってみてください!
名称 | 住吉大社 |
住所 | 大阪府大阪市住吉区住吉2丁目9-89 |
開門時間 | 6:30〜16:00 *外周門 6:30〜17:00 *御垣内 |
公式サイト | https://www.sumiyoshitaisha.net |
アクセス | 南海本線「住吉大社駅」より徒歩3分 南海高野線「住吉東駅」より徒歩5分 阪堺線「住吉鳥居前駅」より徒歩すぐ |
四天王寺(大阪市天王寺区)
特定の宗派に属さない「和宗」の総本山である四天王寺は、今から1400年以上前の推古天皇元年(593年)に創建されました。甲子園球場の約3倍という広い境内を持っており、日本最古の官寺として知られています。
『日本書紀』によると、物部守屋と蘇我馬子の合戦の際に、崇仏派の蘇我氏についた聖徳太子が、自ら四天王像を彫り、「この戦いに勝利したら、四天王を安置する寺院を建立しこの世の全ての人々を救済する」と誓願され、勝利の後その誓いを果すために、建立されました。
そのため、四天王寺の伽藍配置は「四天王寺式伽藍配置」と呼ばれ、6〜7世紀の大陸の様式を今日に伝える貴重な建築様式とされています。
そんな四天王寺で安産を願う人におすすめなのが「布袋堂」です。
布袋堂は、聖徳太子の乳母をお祀りしており、母子健康や安産そして縁結びを祈願する女性が多く参拝に訪れます。大阪七福神の札所にもなっているそうです。
四天王寺では、毎日ご祈祷を行っており、お札や護摩木に自分の願いを書いて祈願することができます。安産祈願以外の願いも合わせてご祈祷できるそうなので、多くの願いを持つ方にもおすすめです!
広大な境内には、庭園や軽食が食べられる休憩所などさまざまな施設がありますので、一つ一つじっくり散策してみるのも良いですね。
名称 | 四天王寺 |
住所 | 大阪府大阪市天王寺区四天王寺1-11-18 |
開門時間 | 8:30〜16:30 *4月〜9月 8:30〜16:00 *10月〜3月 |
公式サイト | https://www.shitennoji.or.jp |
アクセス | 大阪メトロ御堂筋線・谷町線「天王寺駅」より徒歩12分 大阪メトロ谷町線「四天王寺前夕陽ヶ丘駅」より徒歩5分 近鉄南大阪線「阿部野橋駅」より徒歩15分 |
常光円満寺(吹田市元町)
常光円満寺は、1250年以上もの歴史をもつ由緒正しい寺院です。
天平七年(735年)民衆救済のために諸国を巡っていた行基という僧が開山したと伝わっています。最盛期は、数万坪という広大な寺領荘園を持っており、足利将軍や名将吹田氏が自らの菩提寺として深く信仰していたとのことでしたが、応仁の乱によって全焼してしまいました。
しかし、御本尊を無事に守ることができたため、教範上人が復旧に立ち上がり、その後300年かけて寺院の活気を取り戻したそうです。
そんな人の想いの結晶ともいえる常光円満寺は、悩める人々の救済を祈るお寺なのです。
常光円満寺の安産祈願は、ご自身の腹巻きやコルセットなどを持ち込めることが特徴の一つなので、ご祈祷を受ける際には、忘れずに持って行ってくださいね!
また、1組ずつ丁寧にご祈祷してくださるのも、魅力の一つです。一人一人に向き合い、心を込めて安産祈願を行ってくれるため、ただの儀式ではなく、母親や家族にとって精神的な支えとなる温かい体験となるでしょう。
常光円満寺は水子供養でも有名ですが、安産祈願とは別のお堂で行っているので、安心してご祈祷を受けてくださいね。
名称 | 常光円満寺 |
住所 | 大阪府吹田市元町28−13 |
開門時間 | 9:00〜17:00 |
公式サイト | https://www.enmanji.com/index.html |
アクセス | JR京都線「吹田駅」より徒歩5分 阪急北千里線「阪急吹田駅」より徒歩5分 |
多治速比売神社(堺市南区)
多治速比売神社(たじはやひめじんじゃ)は、明治時代までは総福寺と併していたのですが、神仏分離によって神社の役割のみを担うようになった神社です。
創建は、580年頃と古く、今の本殿は室町時代の建造物で国の重要文化財に指定されています。
多治速比売命(たじはやひめのみこと)素盞嗚尊(すさのおのみこと)菅原道真公の三柱がお祀りされています。多治速比売命は、厄除け・安産・縁結びの神様として篤く信仰されています。
安産祈願が特に人気で、腹帯を持参して祈祷を受けることができ、「祈安産」の墨書きと朱印を押してもらうこともできます。
また、多治速比売神社は春は桜、秋は紅葉と美しい自然を楽しむことができる場所でもあるので、自然のエネルギーを感じながら、リラックスして参拝できるでしょう。
菅原道真公もお祀りされていることから、学業成就の神社としても人気があります!
名称 | 多治速比売神社 |
住所 | 大阪府堺市南区宮山台2-3-1 |
開門時間 | 境内自由 |
公式サイト | https://tajihayahime.com/index.html |
アクセス | 南海バス「宮山台2丁」より徒歩すぐ |
開口神社(堺市堺区)
開口神社は、「大門さん」の名で親しまれている神社です。
神功皇后が朝鮮半島から石津浜に上陸された際、塩穴松原で忍熊王の反乱を鎮めるために戦勝祈願を行い、老漁師が赤目魚(鯛)を献上したことを吉祥の証と喜ばれ、八重潮路に向かう地に塩土老翁の御魂をお祀りせよとの詔によって開口神社は創建されました。
その後、天永四年(1113年)には、開口村、木戸村、原村の三つの村の神社が合併し、三村宮または三村明神と呼ばれるようになりました。
御祭神は塩土老翁神(しおつちおじのかみ)素盞嗚神(すさのおのみこと)生国魂神(いくくにたまのみこと)の三柱です。
塩土老翁神は、航海の神、塩を司る神であり、物知りの神としても知られています。また、命の根源を護る神とも言われ、安産の神としても崇敬を集めています。
塩土老翁神が安産の神として信仰されているのに加えて、安産の神様である神功皇后との縁が深いため、安産にご利益があるとされ、妊婦の方やそのご家族が多く参拝に訪れます。
安産祈願のご祈祷は毎日受け付けているそうなので、参拝の際にはぜひご祈祷も受けてみてくださいね!
「開口(あぐち)」という名は、神功皇后がこの地に上陸した際に、食事をとるために初めて口を開いたことが由来になっているそうです。
名称 | 開口神社 |
住所 | 大阪府堺市堺区甲斐町東2丁1-29 |
開門時間 | 境内自由 9:00〜16:30 *ご祈祷受付時間 9:00〜17:00 *お守り授与時間 |
公式サイト | https://aguchi.jp |
アクセス | 阪堺線「大小路駅」「宿院駅」より徒歩5分 南海本線「堺駅」より徒歩10分 南海高野線「堺東駅」より徒歩15分 |
茨木神社(茨木市元町)
茨木神社は、大同二年(807年)に創建された長い歴史をもつ神社です。
由緒書によると、大同二年に坂上田村麻呂が荊切の里(地名・茨木の由来)を作った際に、現在の奥宮である天石門別神社が創建されたのが茨木神社の始まりであるとされています。
その後、楠木正成が茨木城を築く際に現在の場所に遷座しました。
戦国時代の武将である中川清秀公もこの神社を深く敬い、神社への狼藉を厳しく禁止する禁制の高礼を掲げるとともに、天正八年(1580年)には神領十三石を寄進しました。
摂津名所図会(寛政十年・1798年)や神社の記録によると、高槻城主の高山右近が、織田信長に倣って神社や寺を焼こうとしたとき、信長が「天照大御神、春日大神、八幡大神、そして牛頭天王(素盞嗚大神)」を祀る神社は焼くなと言ったため、茨木神社は牛頭天王を祀っていると偽り、焼かれずに済んだと伝えられています。
元和八年(1622年)に、偽りではなく実際に牛頭天王を合祀し、社殿が新築されて天石門別神社が奥宮となりました。
現在は、建速素盞嗚尊(たけはやすさのおのみこと)誉田別命(ほむたわけのみこと)天児屋根命(あめのこやねのみこと)をお祀りしており、縁結び・厄除け・安産・開運などのご利益があるとされ、地元の人を中心に多くの参拝者が訪れています。
本殿は、令和四年にリニューアルしたばかりなので、とても綺麗です!
名称 | 茨木神社 |
住所 | 大阪府茨木市元町4番3号 |
開門時間 | 境内自由 |
公式サイト | https://ibarakijinja.or.jp |
アクセス | 阪急京都線「茨城市駅」より徒歩10分 JR東海道線「茨木駅」より徒歩15分 |
野崎観音(大東市野崎)
野崎観音は、福聚山慈眼寺といい禅宗の寺院です。
天平勝宝年間(749〜757年)に大仏開眼のために来朝した婆羅門僧正が「野崎の地は釈迦が初めて仏法を説いた鹿野苑(ハラナ)によく似ている」と行基様に申され、それに感動した行基様が観音様のお姿(十一面観音)を彫みこの地に安置されたのが野崎観音の始まりです。
幾多の戦乱に巻き込まれ、永禄八年(1565年)には三好・松永の兵によって全焼し、御本尊だけを小さなお堂にお祀りしていましたが、元和二年(1616年)に青厳和尚が復興させました。
1300年もの歴史を持つ野崎観音は、女性をお守りくださる仏様が有名です。
本堂の右側にある「江口の君堂」には江口の君がお祀りされています。江口の君は、平資盛(たいらのすけもり)の娘と伝わる「妙」という遊女のことで、戦火などにより幾度も荒廃に晒された野崎観音の中興の祖として知られています。
江口の君は、女性をお守りくださる仏様と言われており、安産・縁結び・婦人病などに悩むあらゆる女性をお守りしてくださいます。
特に命日にあたる毎月14日には、特に多くの女性の方が参拝に訪れています。
野崎観音では、ご祈祷はもちろん座禅会や写経、ヨガなども体験できるそうなので、興味のある方はこちらにも参加してみてください!
元禄時代から伝わる行事「野崎詣り(のざきまいり)」は、正しくは無縁経法要というもので、生きとし生けるものすべてに感謝のお経を捧げる伝統行事です。
江戸時代から300年以上も長く続き、落語の「のざきまいり」、東海林太郎の「野崎小唄」、「お染久松の恋物語」などで広く知られています。
かつては舟で行く人と陸で行く人とで罵り合って競り勝てば一年の幸を得られたという俗信があり、この時期になると周囲はとても賑わっていたと伝わっています。
毎年5月1日~8日までの期間に開催されており、現在もJR野崎駅からお寺に続く参道には数多くの露店が並び、多くの参拝者で賑わいをみせるそうです。
境内は、階段が多いので、妊婦の方は足元にお気をつけて参拝してくださいね。
名称 | 野崎観音 |
住所 | 大阪府大東市野崎2丁目7-1 |
開門時間 | 9:00〜15:30 |
公式サイト | https://www.nozakikannon.or.jp |
アクセス | JR学研都市線「野崎駅」より徒歩12分 |
宝珠院(箕面市如意谷)
宝珠院は、別名天満寺と号する真言宗の寺院です。
寺記によると、弘法大師が諸国を巡っていた時、河内国錦部郡で一人の老僧に出会い「摂津豊島郡に如意輪有縁の霊場あり、宜しく寺院を営むべし」と言われたため、弘法大師はその言葉に従って如意輪大悲尊像を三日三晩かけて彫り上げ、その像を安置して寺を建てたのが始まりだと言われています。
その後、陽成天皇の時代、元慶四年(880年)に荘園を賜り、寺は繁栄し、七堂伽藍や多くの建物が並んでいたと言われています。
しかし、応仁の乱(1467~69年)の際、火事で伽藍は全て焼失し、元の姿は完全に失われてしまいました。残ったのは塔頭の一つ、宝珠院だけで、そこに僧秀盛が草堂を建てて法灯を守り、寛文五年(1665年)に再建されたそうです。
御本尊は、六観音の一つである如意輪観音菩薩です。
如意輪観音菩薩は、観音が如意宝珠の三昧(精神を集中して心を乱さない状態)に入った姿ともいわれ、安産・子安・子育てを祈り、女性の徳を表現しています。
そのため、多くの女性が安産や子供の健やかな成長を願い、参拝に訪れます。安産祈願・お宮参りは毎日受け付けているそうなので、ぜひ気軽に足を運んでみてくださいね!
名称 | 宝珠院 |
住所 | 大阪府大阪市北区与力町1-2 |
開門時間 | 7:00〜16:40 |
公式サイト | http://www.houshuin.com |
アクセス | 大阪メトロ谷町線・堺筋線「南森町駅」より徒歩5分 JR東西線「大阪天満宮駅」より徒歩5分 |
阿弥陀寺(和泉市大野町)
阿弥陀寺は、今から1300年ほど前に聖武天皇の妃である光明皇后が出産に苦しんでいた時、行基菩薩に安産の祈りをさせたことが始まりです。
行基菩薩が槇尾山の清水の滝で三七日間修行を行ったところ、満願の日の旧歴二月十五日の夜明けごろ、滝頭の大桜樹の上に光明が現れ、あたりを照らし金色さんぜんたる阿弥陀如来が現れ、御安産を告げ知らせてくださいました。
この知らせを奈良の都に伝えるため、行基菩薩が急いでいる途中、大野の地で皇后が無事出産したという知らせを受けたことから、この場所を「逢野(現在の大野)」と呼ぶようになったそうです。
天皇はこのあらたかな霊験に感激し、世の女性の安産を祈る為、行基菩薩に命じ影向の大桜樹を伐り、阿弥陀如来の尊像を刻ませました。それ以来、「おおののあみださん」と呼ばれ安産の守り仏として信仰されています。
古くから安産を祈願する人々からの信仰を集めてきた寺院ですので、地元だけでなく遠方からの参拝者も多いそうです。
安産祈願は予約不要で毎日受け付けているだけでなく、安産お守りや絵馬などの授与品も充実しているので、参拝の際には忘れずにチェックしてください!
「彩りみくじ」というカラフルなおみくじが人気みたいなので、参拝の際にはおみくじも引いてみてくださいね。
名称 | 阿弥陀寺 |
住所 | 大阪府大阪市北区与力町1-2 |
開門時間 | 7:00〜16:40 |
公式サイト | http://www.houshuin.com |
アクセス | 大阪メトロ谷町線・堺筋線「南森町駅」より徒歩5分 JR東西線「大阪天満宮駅」より徒歩5分 |
まとめ
ここまで大阪で安産祈願におすすめな神社仏閣をご紹介してきましたがいかがでしたでしょうか?
それぞれの場所には、長年にわたり人々に親しまれ、信仰を集めてきた由緒やご利益があります。新しい命を迎える大切な瞬間を迎えた今だからこそ、家族や大切な方々と一緒に祈りを捧げに訪れてみてはいかがでしょうか。
お腹の中の赤ちゃんの健やかな成長と、ご家族皆様の健康を願う時間が、きっと心の安らぎと励みになることでしょう。
この記事が皆様が安心してお参りできるよう、参考になれば幸いです。