奈良は歴史と自然が調和する、日本の心を感じられる特別な場所です。
古代には日本の中心地として栄えた奈良には、数多くの神社仏閣が存在し、国内外を問わず多くの人が訪れる観光スポットとなっています。
そこで今回は、特に金運アップにご利益があると言われる奈良の神社を厳選してご紹介します。
豊かさを呼び込むと言われる神社を訪れ、新たな運気を手に入れてみませんか?












運気アップにまつわるユニークな逸話を持つ神社仏閣もご紹介いたしますので、ぜひ最後までご覧ください!
信貴山 朝護孫子寺(生駒郡平群町)


信貴山 朝護孫子寺は、毘沙門天王が日本で最初にご出現になった霊地で、毘沙門天王信仰の総本山です。
今から1400年ほど前の寅の年、寅の日、寅の刻に聖徳太子がこの山で戦勝祈願をしたところ、毘沙門天王が現れ、必勝の秘法を授かり勝利したことから信ずべき貴ぶべき山として『信貴山』と名付けたのが始まりです。
その後、醍醐天皇が御病気の時には本山の毘沙門天王への祈願によって快癒されたことで「朝護孫子寺」の勅号を賜り、以来、信貴山朝護孫子寺と称することとなったそうです。
御本尊の毘沙門天王は、七福神の中でも福徳随一といわれ、家内安全・商売繁盛・開運長久・心願成就などの徳を授けてくださいます。
さらなる金運アップを願う人には、塔頭の一つ「成福院」もおすすめです。
成福院でお祀りされている融通殿では、金運・開運・良縁など諸々の願いを意のままに叶えていただけるといわれています。
また、成福院の三福神堂には、弁財天・大黒天・恵比寿という七福神の中でも、特に金運や開運のご利益を授けてくださる神様がお祀りされているので、金運、福徳、開運のご利益が絶大だそうです。
さらに、朝護孫子寺境内の千手院 銭亀堂には、毘沙門天王に仕え金を運ぶとされる銭亀善神がお祀りされています。
銭亀善神がお祀りされているのは、全国でここにしかなく、金回りをよくするというご利益があるので、ぜひこちらにも参拝してみてください!












寅が信仰の象徴としても知られるこのお寺は、毎月訪れる「寅の日」が特に縁起の良い日とされ、多くの参拝者が訪れるそうです。
名称 | 信貴山 朝護孫子寺 |
住所 | 奈良県生駒郡平群町信貴山 |
開門時間 | 8:30〜17:30 *4月〜9月 9:00〜17:00 *10月〜3月 |
公式サイト | https://www.sigisan.or.jp |
アクセス | 奈良交通バス「信貴大橋」より徒歩5分 近鉄バス「信貴山門」より徒歩10分 |
春日大社(奈良市春日野町)


春日大社は、奈良県屈指の観光スポットである奈良公園内に鎮座する神社です。
神山 御蓋山(春日山)を含む約30万坪の春日大社は世界遺産にも指定され、全国およそ3000社の春日神社の総本社でもある格式高い神社です。
奈良時代の神護景雲二年(768年)称徳天皇の勅命により、武甕槌命(たけみかづちのみこと)経津主命(ふつぬしのみこと)天児屋根命(あめのこやねのみこと)比売神(ひめがみ)の四柱の御本殿が造営され、藤原氏の氏神様として創建されました。
広い境内には摂社・末社あわせて62社があります。その中で、金運アップにご利益があると有名なのは「金龍神社」です。
金龍大神(きんりゅうおおかみ)がお祀りされている金龍神社は、南北朝時代、後醍醐天皇が笠置に潜伏中、御鏡を納めて天下の平和を祈られたのが始まりといわれています。
当時、天皇の象徴は龍で、即位の装束には龍の模様が使われていました。宮中の御鏡を納めたことから「禁裏殿」と呼ばれ、その後、天皇の龍の象徴と春日龍神信仰が結びつき「金龍殿」と名付けられ、金運をもたらす御神徳によって篤く崇敬されてきたそうです。
金龍神社の他にも、縁結びにご利益のある「夫婦大国社」など、さまざまなご利益を授けてくれる神社があるので、叶えたい願いによって摂社・末社を巡るのがおすすめです!












春日山原始林は国の特別天然記念物に指定されていて、「神の使い」とされる鹿が生息している春日の神域は、神秘的な空間で、歴史や信仰の重みを感じることができる特別な場所です。
春日大社に参拝に訪れたら、若宮十五社めぐりをぜひ体験してみてください。
春日大社には御本社(大宮)にお祀りされている四柱の神様のほか、霊験あらたかな摂社・末社が合計で62社もあります。その中でも、境内の南側に鎮座されている若宮様は、古くから参拝者が様々な思いを抱えて巡礼をした特別な場所として伝えられています。
若宮様の周辺には、人の一生で直面する困難や試練を守り導いてくださる神々が集まっており、若宮様を中心に鎮座されています。
若宮十五社は、春日大社の摂社・末社としてそれぞれ異なるご利益を授ける神々が祀られています。これらの神社を一つひとつ参拝することで、さまざまな願いが叶うとされています。
静かな参道や自然豊かな景色を楽しみながら、時間をかけて一社ずつ巡ってみてはいかがでしょうか?
名称 | 春日大社 |
住所 | 奈良県奈良市春日野町160 |
開門時間 | 6:30〜17:30 *3月〜10月 7:00〜17:00 *11月〜2月 |
公式サイト | https://www.kasugataisha.or.jp |
アクセス | 奈良交通バス「春日大社本殿」より徒歩すぐ 近鉄奈良線「奈良駅」より徒歩25分 |
大神神社(桜井市三輪)


桜井市に鎮座する大神神社(おおみわじんじゃ)は、日本最古の神社で日本有数のパワースポットとして知られている神社です。
神社の起源は『日本書紀』と『古事記』に記されています。
『古事記』によると、大神神社の御祭神である大物主大神(おおものぬしのおおかみ)は出雲の大国主神(おおくにぬしのかみ)の前に現れ、「私を倭(やまと)の東の山の上に祀ってほしい」と三輪山に祀られることを望んだとされています。
『日本書紀』でも同様の話が記されており、大物主大神は大国主神の「幸魂(さきみたま)」と「奇魂(くしみたま)」、つまり別の魂であると名乗り、三輪山に鎮まりたいと願ったとあります。
これらの伝承から、大物主大神は大国主神の別の御魂として現れ、三輪山に祀られたとされています。
御神体が三輪山のため、本殿は存在せず、拝殿の奥にある三ツ鳥居から三輪山に向かって参拝を行ないます。三輪山は大物主大神が鎮まる神の山として信仰され、『古事記』や『日本書紀』だけでなく『万葉集』などの歌集にも多く詠われています。
ご利益は多岐に渡りますが、縁結びや恋愛成就、商売繁盛のご利益があるそうです。
金運アップのご利益を授かりたい人には、「巳の神杉」(みのかみすぎ)がおすすめです。
巳の神杉は、大物主大神の化身とされる白蛇が棲むことから名付けられたご神木で樹齢500年とも言われています。五穀豊穣・金運アップの願いをきいてくださるそうです。
そのほかにも、さまざまなパワースポットがありますので、ぜひ時間をかけて巡ってみてください。












三輪山は、禁足の山として入山が厳しく制限されてきましたが、現在は入山にお参りすることもできるそうです。
名称 | 大神神社 |
住所 | 奈良県桜井市三輪1422 |
開門時間 | 9:00〜17:00 *授与所受付時間 |
公式サイト | https://oomiwa.or.jp |
アクセス | JR万葉まほろば線「三輪駅」より徒歩5分 |
天河大弁財天社(吉野郡天川村)


天河大弁財天社は天河神社とも呼ばれ、日本の三大霊場である高野、吉野、熊野を結んだ三角形の中心に位置している神秘的な神社です。
創建は飛鳥時代までさかのぼります。
天河大弁財天社は、龍や水を司る「水分(みくまり)」信仰の聖地であり、古代の自然信仰が始まった場所とされています。
修験道の開祖である役行者が大峯山を開山した際に、日本で初めて天河大弁財天が祀られたのがはじまりとされており、厳島、竹生島と並んで日本三大弁財天の、もしくは日本五大弁財天のひとつにも数えられています。
御祭神は、市杵島姫命(いちきしまひめのみこと)で、金運アップや商売繁盛のご利益があります。
また、市杵島姫命は芸能や音楽の守護神としても広く知られており、芸能関係者やアーティストも参拝に訪れているそうです。
天河大弁財天社に伝わる古来から伝わる独自の神器「五十鈴」(いすず)をモチーフとした授与品が人気を集めているそうなので、参拝の際には忘れずにチェックしてくださいね!












「ご縁がなければたどりつくことができない」と言われている神社ですので、参拝できるその機会を大切にしてください。
名称 | 天河大弁財天社 |
住所 | 奈良県吉野郡天川村坪内107 |
開門時間 | 8:00〜17:00 |
公式サイト | https://www.tenkawa-jinja.or.jp |
アクセス | 奈良交通バス「天河大弁財天社」より徒歩すぐ |
金峯神社(吉野郡吉野町)


吉野山の奧千本にひっそりと鎮座する金峯神社は、神秘的な雰囲気に包まれた神社です。境内は世界遺産 紀伊山地の霊場と参詣道の構成資産の一部になっています。
創建年は明らかになっていませんが、1000年以上の歴史を持つ古社とされています。
吉野山から山上ヶ岳にかけての一帯は、「金の御岳(かねのみたけ)」とも呼ばれ、古来地下に金の鉱脈があると信じられてきました。そのため、金峯神社は金運や繁栄のご利益がある神社として広く知られ、多くの参拝者が金運向上や成功を祈願しに訪れます。
御祭神は、吉野山の地主神である金山毘古命(かなやまひこのみこと)です。金山毘古命は、金属・鉱物・鉱山の神様で金運アップのご利益があるとされています。
金運アップで有名な京都の御金神社、宮城県の黄金山神社などにも金山毘古命がお祀りされているので、金山毘古命の持つパワーの大きさを感じますね。
また、境内には源義経が頼朝の軍に追われて身を隠した時に使った「義経の隠れ塔」と呼ばれている建物があるそうなので、参拝の際にはぜひこちらにも足を運んでみてくださいね。












平安時代の歴史書『栄花物語』には、藤原道長も参拝に訪れたことが記されているそうです!
名称 | 金峯神社 |
住所 | 奈良県吉野郡吉野町吉野山1651 |
開門時間 | 参拝自由 |
公式サイト | 吉野山観光協会 金峯神社 |
アクセス | ロープウェイ「吉野山駅」より徒歩100分 吉野大峯ケーブル自動車「奥千本口」より徒歩8分 |
丹生川上神社(吉野郡川上村)


丹生川上神社は、水のパワーを感じることができるパワースポットのひとつです。
今から約1300年前、第40代天武天皇の白鳳四年(675年)に、「人聲の聞こえざる深山吉野の丹生川上に我が宮柱を立てて敬祀らば天下のために甘雨を降らし霖雨(長雨の事)を止めむ」というお告げを受けて、創建されたのが始まりです。
御祭神の罔象女神(みづはのめのかみ)は、伊邪奈岐命・伊邪奈美命夫婦神の御子神にして水一切を司る神様で、水利の神・水の祖神として、「水」に関わる物事に広大無辺なご利益があります。
古くは雨師の神として、人々は五穀の豊穣、特に旱続きには降雨を、長雨の時には止雨を祈るなど水神のご加護を祈ってきました。今では、五穀豊穣・商売繫盛・病気平癒などのご利益を求めて参拝に訪れる人が多いそうです。
そんな水にまつわる丹生川上神社で金運アップにおすすめなのは、「東の瀧」(ひむかしのたき)です。
東の滝は、「秋津野の瀧」「龍神の瀧」とも呼ばれています。高見川(丹生川)、日裏川、四郷川の3つの川が合流する場所で、日裏川が高見川(丹生川)に流れ込む地点に東の滝はあります。
東の滝には龍神が棲むといわれ、神秘的な雰囲気に包まれていますので、心が清められるような感覚を味わえるでしょう。
ほかにも、幹に両手を当て、心の願いを口唱すれば、願いが叶うと言われている樹齢千年を超える「叶えの大杉」などさまざまなパワースポットがあるので、じっくり境内を散策してみてくださいね。












丹生川上神社は、中社、上社、下社に分かれているので、三社巡りをするのもおすすめです!
名称 | 丹生川上神社 |
住所 | 奈良県吉野郡東吉野村大字小968 |
開門時間 | 参拝自由 |
公式サイト | https://niukawakami-jinja.jp |
アクセス | コミュニティバス「蟻通」より徒歩すぐ |
宝山寺(生駒市門前町)


生駒山の中腹に位置する宝山寺は、日本三大聖天のひとつとして数えられています。
生駒山は、古くから神や仙人ような方々が住む山として敬われ、巨岩や奇石、そしていくつもの洞窟があり、特に「般若窟」と呼ばれる場所は有名です。
この洞窟は、役行者が梵文の般若経を書き写して納めた場所とされ、弘法大師(空海)も若い頃に修行を行ったと伝えられています。
もともとは役行者や空海が修験の場として開いたこの寺を、延宝六年(1678年)に宝山湛海が中興し歓喜天を祀ったのが宝山寺の始まりとされています。
御本尊は不動明王、鎮守神として聖天(大聖歓喜天)をお祀りしており、商売繁盛をはじめ現世利益に大いにご利益があるそうです。そのため、宝山寺は「生駒の聖天さん」として親しまれ、多くの人々が参拝に訪れる場所となっています。特に、商売繁盛や金運アップ、家庭円満といった現世利益を求める参拝者に厚く信仰されています。
毎年元日から16日までの間には「福財布」の授与が行われます。大根が描かれた黄色の布袋に宝くじが通帳などを入れて、金運アップを願う方が多いそうなので、機会があればぜひゲットしてみてくださいね!












毎月1日と16日が御縁日ということで、多くの参拝者が訪れるそうです。
名称 | 生駒山 寶山寺 |
住所 | 奈良県生駒市門前町1−1 |
開門時間 | 8:00〜16:30 *夏期 8:00〜16:00 *冬期 |
公式サイト | https://www.hozanji.com/index.html |
アクセス | ケーブル線「宝山寺駅」より徒歩10分 |
霊山寺(奈良市中町)
霊山寺は、国宝重文建物6棟、重文仏像宝物30余点を所蔵している歴史ある寺院です。
霊山寺がある富雄の里は、古事記では「登美」、日本書紀では「鳥見」と呼ばれる土地です。この地域は敏達天皇の時代から小野家が治めていました。
天平八年(736年)聖武天皇の勅命で、行基が建立し、地相がインド霊鷲山に似ているところからバラモン僧菩提僊那が霊山寺と名付けたと言われています。
平安時代には弘法大師(空海)が訪れ、登美山に強い力を持つ龍神がいると感じ、その龍神を「大弁才天女尊(弁天さん)」としてお祀りしたそうです。
境内は広くさまざまなお堂がありますが、金運アップを願う人におすすめなのは、「大辯才天堂」です。
弘法大師がこの地に滞在した際、大龍神の霊験を感じ、その龍神を弁才天として奥の院に祀った後、創建から1200年を迎えた昭和十年、弁才天のご加護によって、現世利益を祈るための道場として新たに建てられたのが、大辯才天堂です。
本尊には弁才天の本地仏(仏教における本来の姿)である聖観世音菩薩を祀り、その両脇に不動明王と毘沙門天をお祀りしています。大辯才天初福授法会では、恵比寿面をつけた導師が福笹を振り、運を開き、福を授かることができるとされています。
また、霊山寺はお寺にしては珍しいバラ庭園があります。
このバラ庭園は、第二次世界大戦でシベリアに抑留された住職が、帰国後に世界平和を願い、人々が花を見て心の安らぎを感じ、平和の大切さを知ってほしいと考え、本堂の鬼門にトゲのある木を植える習わしに倣って薔薇を植えたのがきっかけだそうです。
バラが見頃の時期には、200種類2000株のバラが美しく咲き誇り、バラを見ながら一息つけるカフェも営業しているそうなので、時期を合わせて参拝に訪れてみてはいかがでしょうか?












境内には、冷え性・肩こり・疲労回復等に効能効果があるとされる薬師湯に入ることができる薬師湯殿があります。参拝だけでなく、バラ庭園や薬師湯殿など見どころが多い寺院なのです!
名称 | 霊山寺 |
住所 | 奈良県奈良市中町3879 |
開門時間 | 10:00〜16:00 *本堂 8:00〜17:00 *バラ園 |
公式サイト | https://www.ryosenji.jp/index.html |
アクセス | 奈良交通バス「霊山寺」より徒歩すぐ |
村屋坐弥冨都比売神社(磯城郡田原本町)
村屋坐弥冨都比売神社(むらやにいますみふつひめじんじゃ)は、延喜式神名帳にも記されている古くから多くの人々に親しまれてきた神社です。
御祭神は、大物主(おおものぬし)と三穂津姫(みほつひめ)の夫婦神です。そのため、村屋坐弥冨都比売神社は縁結びや家内安全、財運にご利益がある神社として広く信仰されています。
三穂津姫命は稲作を広めた神とされており、五穀豊穣や商売繁盛の神様としても知られています。
大神神社の妃神(きさきがみ)を祀っていることから、大神神社と夫婦神社になっています。村屋坐弥冨都比売神社と大神神社の両方を参拝することで、より多くのご利益を得られると信じられています。
かつて、地元の人々の間では正月に両神社から火を分けてもらい、「夫婦火(めおとび)」として雑煮を炊き、家内安全を祈る風習が続いていたそうです。
また、村屋坐弥冨都比売神社は歴史的にも重要な役割を果たしており、壬申の乱では村屋神が神託を通じて大海人皇子(後の天武天皇)を助け、戦勝に導いたと伝えられています。この功績により、高い神格を与えられ、現在でも「正一位森屋大明神」として敬われています。
境内の授与所では、オリジナルご朱印帳やお守りなど、色鮮やかなものがたくさん並んでいるので、こちらも忘れずにチェックしてみてください。












摂社の村屋神社では、神楽巫女体験ができるそうです!
名称 | 村屋坐弥冨都比売神社 |
住所 | 奈良県磯城郡田原本町蔵堂423 |
開門時間 | 参拝自由 |
公式サイト | https://murayajinja.com |
アクセス | JR桜井線「巻向駅」より徒歩30分 |
長谷寺(桜井市初瀬)


真言宗豊山派の総本山・西国三十三観音霊場第八番札所である長谷寺は、「花の御寺」としても称されています。
寺伝によると、天武天皇の朱鳥元年(686年)に僧の道明上人が初瀬山の西ノ岡に天武天皇の銅板法華説相図(千仏多宝仏塔)を安置し、のちの神亀四年(727年)に聖武天皇の勅命を受け、近江高島から流れてきた霊木を使って、東の岡に十一面観世音菩薩像をお造りになったのが始まりと言われています。
御本尊は、日本最大級の十一面観世音菩薩像で、高さは約10メートルにも及ぶ堂々たる大きさを誇ります。
この御本尊は、「神木」など何らかのいわれのある木材を用いて刻まれたものと考えられており、左手に宝瓶を持ち、右手に錫杖を持つ「長谷寺式」と呼ばれるお姿から、大きなパワーをいただくことができるとされています。
長谷寺は、その壮大な御本尊だけでなく、文学作品にもたびたび登場し、その存在感を示してきました。
紫式部の『源氏物語』菅原孝標女の『更級日記』、藤原道綱母の『蜻蛉日記』、紀貫之の和歌など、多くの平安文学に長谷寺は描かれており、信仰とともにその文化的価値が深く刻まれています。
本堂までは、399段の登廊を登らなければ辿り着くことができませんが、長い歴史と豊かな自然を全身で感じてみてくださいね!












「花の御寺」と称されている通り、桜・牡丹・紫陽花・紅葉・山茶花など一年を通してさまざまな花々が境内を彩ります。
名称 | 長谷寺 |
住所 | 奈良県桜井市初瀬731-1 |
開門時間 | 8:30〜17:00 *4月〜9月 9:00〜17:00 *10月11月3月 9:00〜16:30 *12月〜2月 |
公式サイト | https://www.hasedera.or.jp |
アクセス | 奈良交通バス「長谷寺参道口」より徒歩10分 |
まとめ
ここまで、奈良県で金運アップにご利益のある神社仏閣をご紹介してきましたがいかがでしたでしょうか?
古から受け継がれてきた信仰や文化が息づくこれらの場所は、金運アップを祈願するだけでなく、自分自身と向き合う貴重な時間を与えてくれることでしょう。
ぜひ今回ご紹介した神社仏閣を訪れ、歴史の息吹を感じながら、金運だけでなく心の豊かさも手に入れる旅を楽しんでみてください。
奈良の美しい風景とともに、皆様の願いが叶うことを祈っております。